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BRM601 中部600 その2 [自転車]

真っ暗中、親不知のトンネルを上り返して戻っていく。波の音は聞こえるが海は見えない。時折通るトラックの爆音と路面のガタガタにうんざりしたころ県道に入ってホッとする。

車が少なくなって安心したのか眠くなってきた。入善の町で駅のベンチにでも寝ようかと駅に向かったつもりだが、見当たらない。

工事用の点滅ライトが前を走るライダーに見える。オーバーナイトなブルベでいつも見る幻覚の始まりである。

 

ルートに戻って見つけたバス停で仮眠する。あんまり綺麗じゃないが屋根があるだけましと横になったらすぐに記憶が無くなった。

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1時間の目覚ましで少しさっぱりしてまた走り出した。

真夜中の田舎道、たまに通る車はスピードを上げて走り去っていく。明るいテールライトと反射材で目立つことが一番の安全か?

 

富山の街まで戻ったところで2度目の仮眠。車が少なくて、ベンチのありそうなと富山城の公園に寄り道し、トイレ前のベンチで横になる。明るくなった公園は散歩する人が増えてくる。

1時間があっという間に過ぎて携帯の目覚ましに起された。

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神通川の橋を渡り庄川のPCを目指す。

PC前に腹が減ってきた。コンビニでの朝飯。食いたいものを食べるのが一番だと朝からスパゲティーとスープ。この時間になっても食欲があるのはいいことだ、

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7時46分  PC5到着   425キロ

 

この先、ひるがの峠までの100キロの上り。ボトルを満たして走り出す。

庄川のダム湖沿いの道を少しずつ高度を上げていく。往路はにしやんと快適に下った道も疲れてからの一人の上りは堪える。

テレビで見たことのある秘境といわれる大牧温泉への遊覧船乗り場。船でしか行けない温泉らしい。

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写真だけ撮ってまた走り出す。

 

トンネルと洞門の繰り返し。同じような風景の上りに眠くなる。

白川村の手前で堪らず道端で横になった。すぐに記憶がなくなった。

ほんの少しだと思ったが、30分。眠気は覚めたが、先が思いやられる。

 

白川村まで戻ったところで雪を残した白山が望めた。

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白川村の合掌集落は昨日と同じ多くの観光客。外人さんの団体に「がんばれ~」とありがたい応援をいただいた。

御母衣ダムの手前で綺麗な渓流に一息。「シッタカ橋」って書いてあったけど、シッタカって地名なのだろうか。

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御母衣ダムへの上りが脚にくる。400キロを越えての上りの連続は全く走れない。せっかくなので写真を1枚撮って先に向かう。

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ダム湖沿いの荘川桜。往路は快調に走ってたので寄らなかった。

写真を撮りながらほんの少しの休憩だ。

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ダム湖沿いのアップダウンの先は峠までの最後の上り。PC5では少し時間に余裕があったのに上りの連続で全く余裕が無くなった。

汗をかきながらの辿り着いたひるがの峠。ソフトクリームが食べたかったが時間を気にしてPCに向かう。

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14時38分  PC6 到着  524キロ

 

制限20分前の到着。補給を終えて走り出したときには貯金0だ。

ここからは下り90キロ。残り6時間なら何とかなると走り出した。

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快適な下りを30分ほど走った白鳥で眠くなった。フッとすることが出始めると危険なのは今までの経験で判ってきた。直ぐに道端にあったポケットパークのベンチで15分の仮眠。携帯の目覚ましを掛けて、記憶が無くなる。

 

ハッと気がついて起きた。

今何処なのか、今何時なのか、直ぐには頭が廻らない。

時計を見て「これで終わったな」と思う。 1時間も寝たらしい。

 

 

しばらく座り込んで冷静に状況を把握する。

 

ここは白鳥。PC6から10キロほど走ったはず。 後80キロ強。残り時間は4時間半。

下り基調で何とかなりそうだが、夕方のラッショと、美濃以降の信号を考えると、余裕は全く無い。

それに雲行きが怪しいのが気に掛かる。

 

 

美濃までの長良川沿いで時間を稼ごうと必死の思いでスピードを上げる。 

郡上八幡を過ぎたところで路面が濡れてきた。少し雨も当たってきたので荷物だけ雨装備して先を急ぐ。

汗をかきながらの下りをペダルを踏み続けた。 

 

必死で走るので写真なんて撮る暇ない。この先全く撮れなかった。

 

往路のPC1向かいのコンビニまでの50キロを2時間で走って残り32キロ。2時間半あるので何とかなると少し安心する。 

暗くなってきたので夜の装備を急ぐ。

晩飯を食ってる時間は無いので「即効元気」とコーラでの補給で走り出す。

 

少し走ったところで雨が降り出した。この位ならとカッパを出さずに走り続ける。

東海環状の高架を過ぎた辺りで土砂降りになってきた。堪らずその先の歩道橋下で完全雨装備。

時間が無いので走り出したが、車が多い。

 

土砂降りの雨の中、関の街を過ぎた辺りで路面の水溜りを避けて端に寄ったところで痛恨のパンク。

 

「あ~これで終わったな」と思う。 

今回の600、「終わったな」と思うこともこれで3回目だ。

 

 

とにかくパンクは直さないと帰れない。歩きながら修理のできそうな軒下を探す。

少し歩いたところで、マンションの駐輪場を見つけた。屋根の下でパンクの修理。タイヤに刺さった金属片を見つけて安心する。チューブを替えてタイヤをはめる。パナのタイヤは硬くてはめ難い。

チューブを噛んで3度も入れ直し。

途中で携帯が鳴った。家からである。 「いまどこ?9時って言ってたけど、いつ帰って来るの?」

焦ってる最中の電話だが、こちらは「お遊び中」の身。 ここで怒ったらまずいと思い直して事情を説明。とにかくゴールしたらゆっくり説明するからと電話を切った。

 

何とか直してコースに復帰する。 20分のロス。

残り23キロで1時間20分。頑張れば何とかなる。

 

直ぐ先の曲がり角の間違えてミスコース。気づいて戻るのに汗をかく。

雨は上がったがカッパを脱ぐ時間が勿体ないと走り続けた。 

信号の多さに気持ちが焦る。

 

乾いた路面にカッパの走行はやっぱり暑くなってきた。堪らず信号ストップの間にカッパを脱ぐ。畳んでる余裕は無いのでバックに括り付けて先を急ぐ。

 

木曽川手前で見覚えのある観覧車が見えてホッとする。

 

一宮タワーの手前で何とかなるとカメラを出して撮った1枚はピンボケで何を撮ったかわからない。

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公園に入るところでスタッフのお出迎え。サイクリングロードへに判りにくい所で助かった。

先導されてのサイクリングロード、もっと速く走ってほしいと思いながらの走行だ。

 

 

20時46分  ゴール到着   613キロ      所要時間 39時間46分

 

 

ゴールではスタッフが「あれ~違う人連れて来たの~」と話していた。

お出迎えは別のライダーのSOSでスタンバイしてたらしいと聞いて笑えてきた。 

 

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何度も諦めかけた今回の600も何とか時間内にゴールできた。これも今までの経験があったからこそと思うと感慨深い。

バイクを片付け、コンビニで休憩しながらの帰路。「家までがブルベ」って言葉が身にしみる。

 

 

さて、次はどうしよう。

 


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BRM601 中部600 その1 [自転車]

久~しぶりのブログ更新。

せっかく走ったブルベの記録です。

 

 

今年の初ブルベ。 300は季節はずれの低気圧で延期になった。 400は雨模様でDNS。

いきなりの600が走りきれるのか不安だらけだけど、天気も何とかなりそうなので出走を決めた。

 

いつのように真夜中の堤防道路をスタートの一宮に向かう。

スタートは定刻どおりの5時、600なんでのんびりしたスタートである。

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朝焼けの空にタワーが綺麗である。明るいうちに帰ってこれたらと思いながらの走り出しである。

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今回も初めからにしやんと一緒である。

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走り始めはいたって快調。信号のたびに列車になっての走行である。

 

 6時29分   PC1到着  32キロ

 

スタート間近PCはライダーでいっぱい。トイレを隣にある道の駅で済ませて走り出す。

郡上八幡への国道は車が多く走りにくい。微妙なアップダウンを繰り返しながら高度を上げていく。

八幡で国道から長良川対岸の県道にルートを取るが、先頭が真っ直ぐ走り出した。先を走るにしやんも釣られて走り出したところで「左~」と声を出して曲がっていく。

列車の先頭に出て白鳥のコンビニまで いいペース。

 

9時6分  PC2 到着   92キロ

 

朝が早かったのでここで補給。

ひるがの峠まで汗をかきながら上っていく。峠にはこんな石碑がある。

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この公園の脇にある店でソフトクリームをいただく。濃厚な味のソフトは汗をかいた身体には気持ちいい。

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涼しそうなひるがの高原の緩やかな下りが過ぎると御母衣ダム湖への快適な下りである。

長いダム湖沿いの平坦路を走りきるとダムサイトである。ロックフィルの大きなダムは造るのに大変だったのだろうと思われた。

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しばらく走ると合掌造りで有名な白川郷である。多くの観光客が歩く中をブルベスタイルで走り抜けるのはちょっぴり恥ずかしい。

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2年前訪れたときは車で来たけれど家から結構距離があったと思った。今そこに自転車で訪れている。まだここから150キロ先の糸魚川まで行くのかと思うと先が思いやられた。

少し先の道の駅で昼飯。 山菜そばはちょっぴり割高。

 

ダム湖沿いにトンネルと洞門の連続で気を遣いながら下っていく。

平村で対岸に渡ったところで予想外の上り返し。「こんなに上りあったっけ?」とにしやんと話しながら進む。

 

14時30分  PC3 到着  196キロ

 

200キロ弱を9時間半、ここまでいたって快調だ。

ジュースとゼリー、ドーナッツを補給して走り出す。

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富山に抜ける国道はアップダウンが続く。峠からは富山の街並みがよく見えた。

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富山市内で路面電車の写真が撮りたくなった。少し戻って線路沿いに走ってみた。

路面電車といえばチンチン電車のイメージだが、ここのは新しい形の電車である。テレビで見たことのあるヨーロッパの街並みのようであった。

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富山市内で少し幅の狭い県道のルート。狭い割りに車は多い。

先行した、にしやんを追っかけてピッチを上げて走っていると、左の路地からママチャリが飛び出した。ブレーキを掛ける間無くママチャリと喧嘩。

「あ~これで終わったな」 と思いながら自転車から飛び出して路面にひっくり返った。

路面に横たわりながら、ママチャリオヤジの「大丈夫ですか?」の声で我に返る。

しばらく何がどうなったのかと考えながら、身体がどうか気になる。

起き上がって身体を確認する。左の人差し指が紫に腫れている。左肩を打った様で痛い。両膝下も打ったようだ。

ジャージを捲って肩を確認。レッグウォーマーを捲って膝下も見る。血は出て無い様で安心する。

バイクはコントロールレバーとシートポストバックが曲がっていたが他は大丈夫のようだった。

 

この状況はどう考えてもこちらが優先道路。ママチャリ側に非があるのは明らかである。ママチャリオヤジは「車には気をつけていたんだけど、自転車は見えなかった」と。

「ブルベスタイルの目立つ自転車が見えなかったら普通の自転車なんて見えるはず無いやろ 」と思いながら、「自転車なので保険入ってないし・・・」というオヤジに少し腹が立ったが、大したことがなく何とか走れそうなので、自転車を直しハゲオヤジの連絡先だけ聞いて、走り出す。

 

これだけ時間が掛かったらにしやんには追いつけない。 これで完全に一人旅である。

17時40分 243キロで日本海に出た。夕日の日本海。ゆっくり見ていたいが、先が長いと走り出す。

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東には雪の立山連峰が望める。剣岳を見ることがこのブルベの楽しみであったが、雲がかかってはっきり見えなかった。

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暗くなった魚津の街に入ったところでナビのバッテリーが無くなった。エネループから充電を始めて走り出したが、PCモードになってナビができない。

ケーブルを間違えて持ってきたようだ。雨予報でDNSを決め込んでいたので準備が甘かったと後悔するがしかたない。 

キューシートに切り替えての走行だが、交差点でのキューシートの確認に手間取る。

おまけに2回もミスコース。やっとの思い出国道8号に出た。

 

貧脚だからとても明るいうちには無理だと思っていた親不知はやっぱり真っ暗だ。

暗い中、波の音だけが聞こえている。洞門の続く国道のアップダウンを走っていると、折り返してくるライダーの挨拶にベルで答えながら折り返しに向かう。

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子不知のトンネルを越え坂を下ると折り返しの糸魚川である。

 

21時50分  PC4 到着   305キロ

 

ドロップバッグを受け取ってコンビニのトイレで着替える。

隣のすき家でカレーの夕食だ。

まだ眠くないので真っ暗な中、走り出していく。

 


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